『日大アメフト部の悪質タックル問題』
私も最初にあの映像を見たときは、とても憤りを感じました。
あれは、スポーツじゃないと。
そのあと、22日に加害者側の選手が会見を行っていたのを拝見しましたが、
もちろん彼がしたプレーは絶対に許されるものではありません。
ただ、あの会見はとても立派だったと思います。
自分が20歳のころを考えると、あんな立派な受け答えは到底できなかったと思います。
この事件を見たときに、まず思ったのが、
日本の風潮として時々目にする「パワハラ」だなというのを感じました。
翌日の日大監督、コーチ側の会見を拝見しましたが
当該選手の能力が10あるのに、5とか6しか出していない感じだったから、
それをもっと奮起してもらうために、試合に起用しなかったといっておられましたが、
職場に置き換えてみると、私自身も過去に同じような経験をしたことがあるのを覚えています。
「お前は能力があるのに、なんかいつも半分くらいの力でやってる気がするんだよなあ」
と言われたことを。
そして、しばらくしてから望んでいない専門外の業務や部署に異動をさせられた苦い経験・・・
これって、説明しずらいところもありますが、
重要じゃない場面や全力を使わないでもできる場面で
「一所懸命にやるタイプ」
「力を抜いてやってしまうタイプ」
大きく分けて2タイプいると思うのですが、
日本人的評価って、前者の方が同じ仕事をしても評価されがちなんです。
でも、結果は一緒であれば、どっちも評価しないといけないのです。
むしろ、後者タイプの人間からすると、できるものは簡単に済ませて、
いずれ来る難題(強敵)に備えて、その時まで力を温存しておくというのを評価してもらいたいのです。
時間外労働でも、時間内にきっちり終わらせる仕事の速いタイプが意外と評価されずに、
効率が悪い業務内容で時間外勤務が多い方が評価されたり、
給与が多かったりということも日本の企業ではままあることなのです。
横道にそれましたが、今回の日大アメフト問題について、
悪質タックルの指示が「あった」「なかった」かは私も当事者ではないので、言及は控えたいと思いますが、
一企業の問題として、完全に日大側の対応が後手に回ってしまい、
窮地に立たされてしまったという印象をぬぐえません。
日大のイメージダウン、来年以降の受験や就職活動に影響が出てしまうのではないでしょうか?
現在所属している生徒のことが特に心配でなりません。

くろやなぎ

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