2023(令和5年度)社労士試験の総評(選択式)
はじめに
本試験を受験された方、大変お疲れさまでした。
私自身、2年前に合格しましたが、実務で知識を研鑽しているくらいですが、現時点でどのくらい回答できるのかというのも自分なりに興味深いということもあり、実際に本年度の本試験問題を解答しての総評を書き記していきたいと思います。
R5年度本試験問題は↓です
https://www.sharosi-siken.or.jp/results/
選択式
<労基・安衛> 4点はとりたい
Aは基本的な問題、BとCは判例ですが、きちんと読解できればどちらも取れると思います。
安衛2問はDが教科書レベル、Eも文脈を読めば取れる問題なので、2点はとれると思います。
<労災> 4点は取れる、満点も狙える
A~Cはテキストレベルの基本問題。
DとEは選択式では過去に未出題の要注意条文と私の受験生時代にも言われていたので、きちんと対策できている人は、どちらも回答できる問題だと思います。知らなくてもどちらか1点は文脈で取れるはず
<雇用> 3~4点はとりたい
A・Bは基本問題 ここで2点はきちんとゲットできる
CとDの日雇労働者求職者給付金についてですが、数字問題はよく出題されるので、
きちんと勉強したいた人にとっては問題ない内容だったと思います。
<労一> 3点はゲットできるかがカギ
選択式ではここでふるいにかけられてる可能性がありそうな少し歯ごたえのある問題かもしれません
まずCは確実に1点ゲットしたい。
AとBの判例については、どちらかと言えばAは選択肢から選びやすそうなのでなんとか1点とりたい。
Dは冷静になると、他の選択肢が入らないので、労働基準法を選べるかどうか。
Eは、厚生労働大臣と局長で迷うパターンかもしれません。
<社一> A・B・Dで3点は取りたい
AとBは教科書レベルなので2点とれるでしょう。
Cは⑳と迷うかもしれないので、こちらは落としている人が多いかもしれません。
Dの児童手当は、選択式でよく計算問題で出題されるので、対策できている人にとっては取れる問題
Eの団塊の世代について、この5.5人に1人は知っているかどうかの一般常識問題なので、落としても大丈夫かと思います。
<健保> 4点は取れる
Cの高額療養費の多数回該当は数字を暗記しているかどうかの問題ですが、それ以外はやさしい教科書レベルだと思いますので、4点は取れるはずです
<厚年> 3~4点
AとBが連動している問題なので、混同してなければ2点ゲット、もしかしたら逆パターンでどちらも失点してしまっている人もいるかもしれません。そういう迷う時は、ダブルマークで確実に1点取った方が無難かもしれません「月」と「前月」、「日」と「日の翌日」が押さえられていないとまとめて2点落とした方もいそうな問題
Cは初診日に退職しているので、障害厚生年金は支給されないことが理解できていれば、最低でも2択に絞れる。
あとは、遺族について、遺族基礎年金・遺族厚生年金両方受給できることが分かればゲットできると思います。
Dの年金額の改定については、出題確率が高いので、対策できているかいないかで分かれそうな気がします。
Eの支給停止は確実に1点取りたい問題
<国年> 3点~満点もあり
A~Cは選択式要注意条文なのできちんと選択対策できていた方は3点はゲットできると思います。
Dは第2条でよく教科書で目にする条文、Eも基本的な問題なので両方で2点取りたい
最後に~総評
全体的にきちんと学習していれば点数が取れる問題だったのではないかと思います。
この中で一番ポイントになるのは、やはり「労一」かと思いますが、
おそらく、今年も2点救済はないような気がします。
(あるとすれば、「社一」だと思います)
よかよか合格ライン予想
各科目 3点以上 総得点 27点前後
昨年と同じくらいの27点前後が合格ラインになるのではないかと思います。
今年もどの科目も3点取れそうな感触もあるので救済はないかもしれませんね。