「かわさき☆えるぼし」と国の「えるぼし」の違い
川崎版えるぼしについて
当事務所があります川崎市には独自のえるぼし「かわさき☆えるぼし」制度があります。
ここで「かわさき☆えるぼし」と国の「えるぼし」の違いについて、それぞれの特徴が分かるようにご説明したいと思います。
どちらも女性の活躍を推進する企業を認定・認証する制度ですが、対象とする企業規模や評価の視点、メリットに違いがあります。
「かわさき☆えるぼし」と国の「えるぼし」の比較
ポイント解説
1. 国の「えるぼし」は “客観的な数値”、川崎版は “実践的な取り組み” を評価
国の「えるぼし」は、「女性管理職比率が産業平均以上か」「男女の平均継続勤務年数の差はどうか」といった定量的なデータで客観的に評価されます。大企業も中小企業も同じ物差しで測るのが特徴です。
一方、「かわさき☆えるぼし」は、「働き方改革のための研修を実施しているか」「育児・介護と両立できる制度を導入し、利用者がいるか」といった、企業の規模や実情に応じた具体的なアクション(実践)を重視して評価します。そのため、大企業にはない中小企業ならではの柔軟な取り組みも評価されやすいのが特徴です。
2. 「かわさき☆えるぼし」は中小企業への手厚いサポートが魅力
国の「えるぼし」のメリットが全国規模でのPRや国の事業での優遇であるのに対し、「かわさき☆えるぼし」のメリットは川崎市での事業活動に密着しています。
川崎市の公共調達を狙う企業にとっても有利に働きます。
まとめ
国の「えるぼし」:大企業も含め、全国レベルで自社の立ち位置を客観的な数値で示し、PRしたい企業向け。
「かわさき☆えるぼし」:川崎市に根ざす中小企業が、自社の実践的な取り組みを評価してもらい、市のサポートを受けながら人材確保や経営基盤の強化につなげたい企業向け。
両制度は評価の視点が異なるため、どちらか一方ではなく、両方の取得を目指すことで、より多角的に「働きやすい企業」であることをアピールできます。
女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定・プラチナえるぼし認定)